著者
佐野 稔
出版者
北海道立水産試験場
巻号頁・発行日
no.70, pp.95-98, 2006 (Released:2011-03-05)

北海道北部日本海の稚内市抜海沿岸におけるミズダコの繁殖期を明らかにするために、2003年6月-2004年6月まで毎月1回、たこ函で漁獲されたミズダコを収集した。雌の卵巣指数、輸卵管球指数は、11-12月と3月に上昇した。これら個体は、輸卵管球に精子を有していたので、産卵前の成熟した雌と考えられた。雄の精莢嚢指数は10-12月に上昇し、精巣指数は10月に上昇した後11-12月に減少した。11-12月の全ての個体で精莢を有していたため、成熟して活発な交接行動を行っていた雄と考えられた。本研究で明らかになった繁殖期は、既報の礼文島周辺海域における繁殖期に含まれた。

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