著者
松山 淳子 畑 邦彦 曽根 晃一
出版者
鹿児島大学農学部演習林
巻号頁・発行日
no.34, pp.75-80, 2006 (Released:2011-03-05)

2001年5月から12月にかけて、鹿児島大学農学部附属高隈演習林(鹿児島県垂水市)の3林分と鹿児島市城山において、ホンドタヌキの新しい糞を採取し、その内容物を調査した。タヌキの糞には、植物の種子、果肉、組織、昆虫類、その他の節足動物、軟体動物、ほ乳類や鳥類の骨などが含まれていた。このうち、夏は昆虫を中心とした動物が多く含まれ、秋から初冬にかけて植物の種子や果肉の割合が増加した。糞に含まれる昆虫や種子の種類は林分間で異なり、市街地と接している城山では、人間の生活に関連していると考えられるプラムやウメの種子の他に、ビニールやアルミホイル、布なども回収された。これらの結果から、タヌキはその生息環境に応じて、その食性を変化させる能力を持っていると考えられた。人間との接触機会が増加しているタヌキの個体群の保全について考察した。

言及状況

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前食べた古タヌキはクソ不味かったのだが、このブログでは時期と個体を選べば美味いって買いてる ぶっちゃけみなさんタヌキの肉ってお好きですか? https://t.co/GnyhpJL4B3 この論文では冬に果実食に食性が変わるらしいから、あながち間違ってないのかな https://t.co/NEP9nCs9V0

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