著者
中島 幹二 合田 浩朗
出版者
北海道立総合研究機構水産研究本部
巻号頁・発行日
no.87, pp.71-79, 2015 (Released:2015-06-24)

北海道宗谷周辺海域から得られたマナマコを用いて,体重や消化管長の季節変動を調べた。体重に対する内臓重の割合は,10月に最低値を示した。体重に対する腸長の割合も同様に10月に最低値を示し,この時期に内臓のリセット(内臓を新しくする)が行われていることを示唆した。殻重に対するその乾燥重量の割合は,夏季に最低値を示した後,8~9月の間に急激な上昇が認められ,秋季に最高値となった。このことは夏季から秋季にかけて体壁構成成分量の大きな減少があることを意味している。これらより,本種は,1年の中で内臓や体壁構成成分量の劇的な変動を毎年繰り返しながら成長していることが明らかとなった。

言及状況

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編集者: X-enon147
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