- 著者
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矢作 和行
岩井 秀隆
- 出版者
- Japan Oil Chemists' Society
- 雑誌
- 日本油化学会誌 = Journal of Japan Oil Chemists' Society (ISSN:13418327)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.10, pp.1133-1143, 1996-10
- 被引用文献数
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香粧品における界面活性剤は洗浄用途とスキンケア用途に大別される。シャンプーにおける界面活性剤の応用はマイルドな界面活性剤の開発とコンディショニング効果の付与が大きな流れになっている。更にどの素材を組み合わせるかによって大きく性能が異なることから配合組成が重要となる。リンスではカチオン性界面活性剤が毛髪に吸着残留してはじめて機能を発揮することから,機能開発の指針も毛髪への吸着残留性並びに毛髪表面物性をいかに変化させるかという視点で応用開発が進んでいる。スキンケア化粧料では高機能化が求められ,様々な有効成分を安定に分散させるための界面活性剤の選択が重要になってきた。さらにリポソームや液晶のように生体類似の高次構造体からなる新しい製剤の開発も行われている。