著者
阿部 陽介 光島 徹 永谷 京平 井熊 仁 南原 好和
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.92, no.5, pp.836-845, 1995-05-05
被引用文献数
20 26

case-control studyの手法を用いて胃癌死亡減少に対する胃癌集団検診(胃集検)の効果の疫学的評価および胃集検の効率化の検討を行い,重点的に受診すべき対象年齢と適正な受診間隔の設定を行なった.対象は基本集団を千葉県安房11市町村の地域住民(人口約16万人)とし,caseを胃癌死亡者男527,女293例,controlは性,年齢±3年,住居地区をマッチさせた一般住民男1552,女861例である.これを胃集検受診者と未受診者に分類し,受診者の胃癌死亡の比較危険度(RR)は未受診者を1.0とすると,男0.417,女0.480に低下した.性年齢別では男40~74歳,女50~69歳,受診間隔では前回受診から最長3年間はRRの有意の低下が認められた.

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