著者
円城寺 しづか 川崎 千里 福田 雅文 辻 芳郎
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.627-631, 1996-08-30
参考文献数
23
被引用文献数
5

当科未熟児室を退院した4~11歳の超低出生体重児のうち,重篤な後障害のないと思われる10名(男3名・女7名)に対し,21項目よりなる神経心理学的検査および神経学的微徴侯検査を行った。1名が脳性まひ十軽度精神遅滞の神経学的後遺症を有し,7名に微細な脳機能不全が疑われ,2名が正革と診断された。これらの結果を2歳時の短期予後と比較すると,2歳時に発達遅滞が認められていた症例には神経発達学上の問題が持続し,2歳時正常と診断されていた5名のうち3名に微細な神経発達上の問題が認められていた。超低出生体重児の追跡は少なくとも微細神経障害が明らかになる学齢期までは行う必要があると思われた。

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