著者
平林 靖彦
出版者
農林水産技術情報協会
雑誌
農林水産技術研究ジャーナル (ISSN:03879240)
巻号頁・発行日
vol.24, no.11, pp.37-41, 2001-11-01

1985年末にオゾン層の破壊を示すオゾンホールの存在が発表され、地上に到達する有害紫外線量が増加すると警告されて世界に衝撃をあたえた。それ以来、フロンガスの製造と使用禁止によるオゾンホールの拡大防止策が進められ、紫外線防御技術も注目されるようになった。自動車の窓もUⅤカットガラスが標準仕様の時世である。紫外線吸収フィルムは時代の申し子ともいえる。以下は、自然界に存在するリグニンの紫外線吸収機能に着目して紫外線吸収性を有するリグノセルロースフィルムの開発を行った経験を述べる。

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