著者
川崎 武志 滝沢 直樹
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.159-162, 2002-03-20
参考文献数
12

セキセイインコの前胸部皮下に径約2cmの限界明瞭な腫瘤が認められた. 腫瘤は表皮ごと摘出され, 病理組織学的に検査された. 肉眼的には, 腫瘤の中心部は黄白色チーズ様で, それを薄い被膜組織が取り巻いていた. 組織学的に, 被膜組織の真皮層には多中心性の組織球性微小肉芽腫を認め, 皮下組織層には泡沫状の組織球, 類上皮細胞, 変性した結合組織が混在し, 脂肪様組織を形成していた. 脂肪様組織は, 中心に向かうに従って変性の程度を増し, 中心部は壊死に陥っていた. 真皮の微小肉芽腫と脂肪様組織に, チール・ネールゼン染色と免疫染色により, 抗酸菌が見いだされた.

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CiNii 論文 -  セキセイインコの前胸部皮下に形成された抗酸菌性肉芽腫の1例 https://t.co/J92fmjY0Dt #CiNii

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