- 著者
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平澤 洋一
- 出版者
- 情報文化学会
- 雑誌
- 情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
- 巻号頁・発行日
- vol.4, no.1, pp.17-26, 1997-09
文化の発達につれて民族は色彩基本語の数を増やしていき, 文化度と主要色彩語との間には高い相関性がある, とバーリン・ケイはいう。また, このような普遍論には相対論からの反論が出され, 論争を繰り返してきた。本稿では, 文献調査と実態調査をもとに, 意味論の立場から外界と認知と意味領域の問題を再検討し, 普遍論では説明のつかない言語事実を提示した。そして, 日本語の色彩系列では「青」が鍵になることをつきとめた。