著者
渡邉 祐子 浜田 晴夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.136, pp.19-24, 2005-06-17
被引用文献数
5

人間が知覚する音は、鼓膜から伝搬する空気伝搬振動に加えて、頭骸骨を伝搬する振動も聴覚知覚の要素である.近年は圧電素子等の急速な発展により骨伝導を用いた音響信号生成装置の開発が盛んであるが、その物理的伝搬特性と聴覚知覚との相互関係については明確でない.そこで、本稿ではまず振動素子による"聞こえ"と等ラウドネスとなる気導音受聴時における音圧レベルを用いて骨伝導受聴を音響伝送システムとして捉えた場合の等ラウドネス-振動・音圧相互等価変換手法を提案する.これは骨導、気導、両受聴系における最小可聴レベルとラウドネス変化に対する振動レベルの変動特性を基としていることから、提案手法の実現を念頭に、骨伝導を用いた伝送系における最小可聴値測定、並びに骨伝導・気導、両受聴系でのラウドネス比較実験を実施し、変換手法の妥当性について考察した.

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