著者
斉田 正子 斉田 晴仁
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.153-160, 2009-04-20
被引用文献数
1 2

声楽発声指導は, 今日まで経験に基づいた主観的な方法で行われてきた. 呼吸法の指導は, 声楽発声指導において重要な課題であるが, 見るだけではわかりづらいため, 指導者によっては, 胸腹部の動きを手で確認して行っていた. しかし歌唱中の動きの確認は難しく, またセクハラの問題もあり, 客観的に呼吸運動を知る方法の開発が望まれていた. ストレインゲージは伸展による電気抵抗の変化で伸展度を計測できる機器で, これを胸部と腹部にベルトの一部として取り付け, リアルタイムに呼吸運動を調べるシステムを考案した. データはオシログラフを模したソフトで表示し, 客観的な呼吸運動の観察が可能で, 声楽発声の指導や音声治療の発声訓練に有効であることがわかった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 声楽発声指導者の立場から : リアルタイム呼吸運動チェックシステム(ストレインゲージ)を用いた歌唱指導について(斉田 正子ほか),2009 http://t.co/WdH0VPKj6n

収集済み URL リスト