- 著者
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太田 宏
上野 敬
- 出版者
- JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
- 雑誌
- 紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
- 巻号頁・発行日
- vol.65, no.3, pp.262-268, 2011-03-01
製紙工場等の生産現場において,電気制御システムと計装制御システムはあらゆる設備の運転に必要不可欠なものとなっている。制御対象が大きく異なることから両者の仕様と用途は区別されている。この異なる2つのシステムが融和し,協調できる部分の可能性と電気・計装の統一プラットフォームである(株)東芝製ユニファイドコントローラnvシリーズ及び高速オンラインデータ収集装置(ODG)の適用について説明する。また,電気・計装の操業データを一括監視・管理することを可能としたリアルタイムデータベース(PLANETMEISTER)の電気・計装システム融合に適用できるGUI新機能の紹介を行う。<br> 一般産業分野では,電気担当と計装担当の部門統合が近年推進されているが,産業システムの電気・計装監視・制御のエンジニアリングを業務の範疇としている当社(東芝三菱電機産業システム(株))では,電気・計装監視・制御,エンジニアリングの営業・技術・設計・品質管理が業種毎に組織構成されており,電気・計装・計算機技術者が集結しているため,融合システムの検討・提案に適した環境が整備されている。この環境により電気・計装統一エンジニアリング及びエンジニアの統合についての取組みを紹介する。電気・計装制御システムが互いの特長を共有することにより,特徴ある融合システムを構築することが可能となり,新設,増設,更新等あらゆる場面にマッチするシステムソリューションを提案することができる。加えて,統一されたハードウェアプラットフォームであるユニファイドコントローラnvシリーズは,従来機種と比較して性能が向上しており,電気・計装両分野での適用範囲拡大の可能性が今後も期待される。