著者
碓井
出版者
金沢大学
雑誌
金沢大学文学部論集. 行動科学・哲学篇 (ISSN:13424262)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.27-43, 2001-03-15

パーソンズ・ルーマン・ハーバマスの三者は,ともに「象徴的メディア」を扱う共通アリーナにあるので,それぞれの長短を比較・検討することができる.「象徴的」「一般化」「コミュニケーション・メディア」「成果」「操作」という中心概念を置き,三者には,メディアそのものを複雑性縮減,負担解除の装置としてとらえる共通項がある.他方,メディアが生み出す多様性に差がないかどうかを検討する.メディアの記号論,名称,類別,機能と効果,社会分化との関連を,順次検討した.批判的検討を通して,基本的メディア,技術的メディア,個別領域・複合形態でのメディア,の3領域に分けて再編成する可能性を示唆した.メディアと集権化・分権化の関連について問題提起をした。テキストとして,パーソンズ『政治と社会構造』,ハパーマス『コミュニケーション的行為の理論』,ルーマン『社会の社会』を中心にしている.

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[Luhmann][Macht] 通勤読書。

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