著者
八尋 春海
出版者
西南女学院大学
雑誌
西南女学院大学紀要 (ISSN:13426354)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.129-134, 2003-03-29

本論は,岩井俊二が脚本と監督を担当した『Love Letter』の芸術的価値について,作品の技巧を分析することにより明らかにするものである。まず,この作品が影響を受けたテレビ番組,映画監督大林宣彦,作家オスカー・ワイルド,マルセル・プルーストなどについて先行研究に言及しながら,さらに新たに発見した影響関係を指摘する。次に,映画の価値を高めるものとして登場人物や舞台などの共通性がうまく機能していることを,過去へのこだわりというモチーフに焦点を絞り込んで明らかにしていく。最後に作品のプロット及びストーリーにおいて,その中に隠された仕掛けや意味について検討し,作品の主題ともなっている"Love Letter" が,実は,主人公が出したものではなく,彼女が受け取ったものであるという解釈を導く。

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こんな論文どうですか? <論説>『Love Letter』の構造について(八尋 春海),2003 https://t.co/UyUSZJnX8n 本論は,岩井俊二が脚本と監督を担当した『Love Letter』の芸術的価値…
1 1 https://t.co/JAaVSBX1MO https://t.co/5BkHoLmnaJ
こんな論文どうですか? <論説>『Love Letter』の構造について(八尋 春海),2003 https://t.co/UyUSZJFxZV 本論は,岩井俊二が脚本と監督を担当した『Love Letter』の芸術的価値…

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