- 著者
-
肴倉 宏
- 出版者
- 大阪女学院短期大学
- 雑誌
- 大阪女学院短期大学紀要 (ISSN:03877744)
- 巻号頁・発行日
- no.26, pp.85-94, 1997-03-01
自由論文自然とそれを覆う闇は、The Last of the Mohicans を構成する重要な要素であるだけでなく、作品のテーマを支える重要な意味も与えられている。自然と闇は、それぞれ、善と悪を象徴的に示している。Tamenund は、 Magua を悪の化身そして Uncas をメジャと認識している。彼は、また、 Magua が Cora に対して権利をもっていることも Uncas が Cora に対して権利をもっていないことも理解する。彼は、二つの正義のどちらかを選ばなければならない悲劇的人物である。悲劇的人物 Tamenund は、 Uncas による救済劇を完成させる重要な役割を果たしている。