著者
鵜木毅
出版者
広島大学教育学部附属福山中・高等学校
雑誌
中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 (ISSN:09167919)
巻号頁・発行日
no.40, pp.31-36, 2000-03-18
被引用文献数
1

従来の教科教育とは別に創設された総合学習は, 教科教育との整合性をどのようにつけながら教育活動に位置付けられればよいであろうか。この問題に対し, 筆者は, 「情報化社会に生きる市民」に必要とされる能力の育成が総合学習において重要であると考えた。この情報化社会で必要とされる能力とは, 他者の意見を批判的に分析できる能力であり, 自らの意見を説得的に相手に伝える能力であろう。本年度, 本校の総合学習の時間であるLIFEにおいて, こうした能力を育成するための授業に取り組んできた。授業内容は, 意見を分析するための枠組み(フレームワーク)を習得することと, この枠組みを使って社会的論争問題(本年度は「夫婦別姓」の問題)について, 他者の意見を分析したり, 自らの意見を形成したりすることを中心に構成した。その授業の展開案の一部を提示する。

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