著者
関根 仁市
出版者
聖カタリナ大学短期大学部
雑誌
聖カタリナ女子短期大学研究紀要 (ISSN:02869748)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.73-87, 2001-03-10

日本語における鳥名はすべてカタカナ表記され, 意味を失いつつある。鳥類の標準和名は多くの場合, その種の属す科名, あるいは, 科名に代表されるような基本的名称に1語ないし2語の修飾語が附加されて成立している。基本名となる鳥名が消失した修飾語のみの種名もある。修飾語としては, 羽毛の色や形, 特徴的な模様のほか, 発見者名, 国名および地方名, 大きさを表す形容詞, 他の鳥名, 自然界の事物, 動植物名, 人を表す語, 習性・行動を表す語などが用いられており, それぞれの種を特徴づけている。また, 同族でありながら近縁種との類似を見ない特異な名称もあり複雑である。今回は, 日本産鳥類中, 非スズメ目についての和名を検討した。

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