著者
西野 敏勝 大串 龍一 小野 公夫
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.39-43, 1970
被引用文献数
2

コアオハナムグリの最適防除時刻を決めるため,カンキツの花にたいするこの虫の訪花活動の日周変化を観察した。<br>カンキツの花上のコアオハナムグリは,晴天の日の10時∼12時に最も多い。夜間は一部の個体を除いてカンキツ園外に去る。雨天の日は訪花活動はほとんど見られない。ミツバチの訪花活動もこれとよく似ているが,小雨の日は訪花が見られる。ヒメヒラタケシキスイは昼夜ともカンキツ花中にいる。雨天の日も訪花数は減らない。<br>コアオハナムグリは,温州ミカンでは16時をすぎると大半が園外に去るが,ブンタンでは花や小枝にとまって夜をすごすものがかなり残る。これは,この虫の品種に対する選好性と関係しているように思われる。<br>訪花するのは雌が多いが,夜間を花ですごす個体は雄が多かった。<br>雨天のさい訪花を阻害する要因として気温,地表温度,照度などを検討したがいずれも晴天と雨天でとくに注意すべき差がなく,雨そのものが飛来活動を阻害するものと思われる。

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こんな論文どうですか? コアオハナムグリの訪花活動の日周変化について(西野 敏勝ほか),1970 https://t.co/33p7hEmqiy
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