- 著者
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芳賀 良一
- 出版者
- 国立極地研究所
- 雑誌
- 南極資料 (ISSN:00857289)
- 巻号頁・発行日
- vol.11, pp.866-868, 1961-01
第4次南極観側隊によって,1959年12月から1960年3月までに,昭和基地周辺のプリンスハラルドコーストで調査された鳥類及びアザラシ類は次の通りである.I鳥類 1)Giant Petrel,Silver-gray Petrel,Cape Pigeon,Antarctic Whale-bird,Blue Petrel,Antarctic Petrel,Wilson's Storm Petrel,Snow Petrel,South Polar Skua,Light Mantled Sooty Albatross,Wandering Albatross,Adelie Penguin,Bearded Penguin,及びEmperor Penguinの14種が観察され,Snow Petrel,South Polar Skua,Wilson's Storm Petrel及びAdelie Penguinの4種が昭和基地周辺の露岩地帯に蕃殖している.2)第3次越冬隊は1959年に31羽のアデリーペンギンを,西オングル島及びオングルカルベン島で,また第4次隊は1960年1月に,68°25'S.38°47'Eに於て30羽に,標識放鳥した.3)コウテイペンギンの幼鳥が観察され,プリンスオラフコースト及びエンダービーコーストに,コウテイペンギンの蕃殖地の存在が推察される.IIアザラシ類 ウエッデルアザラシ及び力二クイアザラシの2種が観察され,主にウエッデルアザラシは定着氷以南に,カニクイアザラシはパックアイスに棲み分けている.