著者
黒川 泰亨
出版者
鳥取大学
雑誌
鳥取大学農学部研究報告 (ISSN:03720349)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.5-12, 2002-11

林木の成長に関する幾つかの経験的知識にもとづいて林分密度の変化や生育期間の経過に伴って林木の成長現象を記述するシステムを成長モデルというが、本稿では、異齢林を対象としたJ.ボンジョルノによる林分成長モデルを使用して、異齢林に関する収穫予定の最適計画策定に関して若干の基礎的考察を加えた。手法的には林分成長モデルと線形計画法による最適化問題との融合であり、異齢林に関する最適収穫の決定問題である。なお次のような問題を残しているが、これらのことは次の研究課題としたい。1)最適計画の策定における目的を収穫量の最大化としたが、割引純利益の最大化を目的とした計画に関する検討、2)回帰年を5年として固定したが、これを変更する場合の検討〔3〕、3)林分成長モデルにおける直径階を6~7程度に増やすことの検討、4)線形計画における感度分析およびジャドウプライスの検討等である。

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こんな論文どうですか? 林分成長モデルによる収穫予定の最適化に関する基礎的研究(黒川 泰亨),2002 https://t.co/KcbKfXgEmm
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