著者
澤口 裕二
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.2001-2004, 1996-10-01
被引用文献数
11

外来初診時から患者の背景によらずに癌と病名を告げた.告げる前に家族には相談しなかった.このため病状,手術,合併症,退院後の生活について正確に伝えることができた.その結果,疾患に対する不安のための不必要な入院が減少し,平均在院期間が胃癌では69日以上から41日へと,直腸癌で90日前後から54日へと短縮した.また,再発時の治療導入が容易となった.診断書に記載する病名の調整が不要となった.重要な点は病名のみならず病状とこれから受ける治療の必要性とその限界を明示することである.

言及状況

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こんな論文どうですか? 無差別に癌と告げることの意義と実際(<特集>第47回日消外会総会シンポ1・消化器癌におけるインフォームド・コンセントの実際)(澤口 裕二),1996 http://t.co/ZKXf4Re8dO

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