- 著者
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千田 益生
- 出版者
- 社団法人日本リハビリテーション医学会
- 雑誌
- リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.2, pp.85-91, 1987-03-18
- 被引用文献数
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試作したバネ式用手力量計を用い, 仰臥位における下肢外転, 下肢伸展挙上(SLR)および両側同時SLRの最大等尺性収縮の力を足関節部で測定した.経年変化の探索は, 体重とKaup指数によって定めた標準体格者626名(11〜79歳)を対象とした.下肢3動作の最大等尺性収縮力値は, 男女とも10歳代後半あるいは20歳代にピーク値を示した.女性では14歳ですでにピーク値に近く, 40歳代までの差がわずかであることが男性と異なった.60歳代の筋力をピーク年代のそれと比較すると, 3動作とも男性では約50%, 女性では約70%であった.性差は11歳群以外にみられ, 3動作ともピーク年代の男女比が2対1で最も差があった.