著者
高見 正利 福井 圀彦
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.93-101, 1987-03-18
被引用文献数
17

床反力計を用いて歩行特性の正常範囲を求めた.加齢により歩行は60歳前後で急激に変化した.これは高齢での歩行が慎重になるためである.歩幅と歩調(ケイデンス)の減少により歩行速度は低下するが, 影響は歩幅の方が大である.歩幅は広くなる.各位相期は増加し, 特に両脚支持期の増大は立脚期を延長させ, 歩調を減少させる.床反力では, 2峰性の垂直分力が緩やかな波形となり, 前後分力は減少し側方分力は変化が少ない.性別による比較では, 女性の方が歩調と歩幅が狭く高歩調を示し, 速度は遅い.歩幅の性差は脚長差の影響が大きい.また立脚期と単脚支持期は少なかったが, 歩行周期による規格化後は性差がない.女性の床反力の各ピーク値は総体的に小さい.

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