著者
小口 武彦
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.95-102, 1989-02-05

スピン1/2の反強磁性ハイゼンベルグ(Heisenberg)モデルの基底状態に対し, 1973年に P.W. Anderson が新しい概念を盛りこんだ Resonating Valence Bond (RVB)の理論を提案した. 筆者はこの論文に非常に魅せられたが, RVB理論を勝手に解釈して研究を進めた結果は芳しいものではなかった. そのため, その後はRVB理論に対し疑念を持っていた. しかし, ごく最近になって, 再びRVBを考え直してみたところ, その素晴らしい本当の姿が見え始めてきた.

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量子スピン系における Resonating Valence Bond の理論

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