著者
時弘 哲治 薩摩 順吉
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.895-902, 2003-12-05

コンピュータの飛躍的な進歩に伴い,セルオートマトンはさまざまな自然現象,社会現象のモデル化・解析に幅広く適用されるようになってきた.最近,ある種のセルオートマトン系(超離散系)が,統計力学的な格子模型や非線形波動現象などと深い関係を持つことが理解され研究が進んできている.本稿では,構造が比較的良く理解されている箱玉系と呼ばれる超離散系を中心に最近の研究結果について解説する.

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