著者
高見 頴郎 桑原 邦郎
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.899-904, 1976-11-05

差分法-もっと一般に数値解法-というと, 解析的な方法ではがたのつかない場合の切札としての実用面だけがともすれば強調されがちである. しかし, 差分法を使って考えることは, 単なる実用とは別に, 偏微分方程式あるいはそれが記述している物理現象の本質を理解する上で大きな助けになる. また, 差分法は, 素朴なるがゆえに "人見知りしない" 性格によって, 線形問題, 非線形問題を問わずきわめて広い活躍の舞台をもっている. このような点に注意しながら, 差分法の手順, 適用する際の問題点とその処理法, 理論的な裏づけなどについて, 簡単な数値実験の例を挙げて説明していく.

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