著者
黒田 登志雄 横山 悦郎
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.541-548, 1990-08-05
被引用文献数
4

雲の中の過冷却水滴の凍結によって球形の氷単結晶がまずつくられ, そこから雪の形態形成が開始される. その後の成長にともなって, 球から六角プリズムへ, さらには複雑な樹枝状形態へと時々刻々と新しい形がつくりだされるしくみをシミュレーションを交えて考察する. また, 氷結晶の表面融解が雪の晶癖変化や気相成長機構にどのように関連しているかを示す. さらに, 土の凍結によって地面が数10cmも隆起する凍上現象に土粒子と氷結晶の間に存在する擬似液体層が重要な役割を果たしていることにも言及する. これらの問題は, 非線形非平衡な系における形態形成の動力学の観点から, あるいは表面・界面物理の新しい問題として重要である.

言及状況

Twitter (1 users, 3 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 雪の形態形成および氷の表面融解現象(黒田 登志雄ほか),1990 http://t.co/YbEAHFO0P3 雲の中の過冷却水滴の凍結によって球形の氷単結晶が…
こんな論文どうですか? 雪の形態形成および氷の表面融解現象(黒田 登志雄ほか),1990 http://id.CiNii.jp/IsNML 雲の中の過冷却水滴の凍結によって球形の氷単結晶がまずつくられ, そこから雪の形態形成が開始される. その後の成長にともなって, 球から六角…
こんな論文どうですか? 雪の形態形成および氷の表面融解現象(黒田登志雄ほか),1990 http://id.CiNii.jp/IsNML …

収集済み URL リスト