著者
中村 彰
出版者
独立行政法人国立女性教育会館
雑誌
国立女性教育会館研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.57-67, 2005-08

メンズリブの市民活動を始めて十数年、男たちの語りの場を提供してきた。活動の主たる目的は、男女共同参画社会の実現をめざす男性側の取り組みである。男性が「男らしさ」に縛られることなく、また女性を抑圧することなく、いきいきと生活できる社会環境づくりを訴えてきた。といっても、これまでの十数年のあゆみは、社会へのメッセージの発信よりも、私たちと出会いのあった人たちに癒しの場、リフレッシュして自分探しができる場を提供することが主たる活動だった。男たちだけの場にこだわったのは、女性にエエカッコをみせたい男たちが、ふだんは晒してはいけないと自己規制している自分の内面、多くは「強く、たくましくあれ」という男らしさのしばりとは対極の自分のもろさや弱さと向き合う機会にしたかったからである。

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こんな論文どうですか? 男女共同参画からみた男性問題 : エンパワメントのための生涯学習の実践事例,2005 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002338429

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