著者
熊谷 一男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.46, no.408, pp.894-900, 1980-08-25
被引用文献数
1

0. 02% C軟鋼線の, 降伏応力以下の応力を加えたひずみ時効において(1)応力は, 降伏応力の増加を最大10%促進する. (2)みかけの活性化エネルギは, 約1kcal/mol増加する. (3)応力による時効促進への寄与率は, ひずみ硬化が約20%, 新たに導入された転位への微細析出物の析出が約3%で, 促進の主たる要因は, 応力による侵入形固溶原子の拡散ならびに析出の促進と考えられることを示した.

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