著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.52, no.475, pp.1078-1085, 1986-03-25

Kullback-Leibler の情報量による定義を導入することによって、一般的な状況へ拡張されたネゲントロピの式を、本報では二つの異なる視点から展望した。第1の展開式からは交差項が得られる。交差項は系に課せられた前提条件を動かすことによって取り出しうるネゲントロピを表す。第2の展開式からは相互ネゲントロピが導かれるが、これは系を部分的に分割したとき、部分系相互間の非平衝性を表すものである。

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