著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.51, no.464, pp.1235-1242, 1985-04-25

著者は以前従来のネゲントロビの定義を変更してエントロビ差による定義を提案したが,これは孤立系に基づくもので,一般の状況下にある系に適用するには更に定義の変更が必要になる.本報ではKullback-Leiblerの情報量による定義を提案し,これによるネゲントロビが正値性や非平衡性,仕事の可能性を表すことを示し,さらにエクセルギを導くことを見た.拡張されたネゲントロビは,その一部として拡張前の懸念を含んでいる.
著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.53, no.493, pp.2863-2868, 1987-09-25

The capacity of negentropy is the maximum negentropy that a system can have. For example, the negentropy contained by a cylinder-piston system becomes larger as the piston is moved inward, but practically it has a maximum, namely, the capacity of negentropy. Generally, capacity represents a certain type of macroscopic order (capacity-type of order) which comes from the relation between molecules, and without this type of order, negentropy cannot beheld by a system. Capacity-type of order is regarded as a pattern which has the property of recovering its origin in thermodynamic situations, and the order may be destroyed by negentropy which exceeds the capacity. Although nonequilibrium-type of order, which is represented by negentropy, differs from the capacity-type of order, they are intimately related with each other. The general definition of the capacity is made in a statistical-mechanical manner based on negentropy defined by Kullback-Leibler information.
著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.47, no.420, pp.1604-1611, 1981-08-25

エントロピに負号を付けるという, ネゲントロピの従来の定義は, 情報や秩序, 非平衡性, 仕事などを統一した概念としてとらえるには不十分であった. 本研究では従来の定義に変更を加えた新しい定義を提案し, 上記の諸概念をより適切に表現できる量を導いた. これによってネゲントロピと仕事との密接な関連が示され, この方向は有効なエネルギなどへもつながるが, 本報ではこのような展開のための基礎概念の定式化を行っている.
著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.52, no.475, pp.1078-1085, 1986-03-25

Kullback-Leibler の情報量による定義を導入することによって、一般的な状況へ拡張されたネゲントロピの式を、本報では二つの異なる視点から展望した。第1の展開式からは交差項が得られる。交差項は系に課せられた前提条件を動かすことによって取り出しうるネゲントロピを表す。第2の展開式からは相互ネゲントロピが導かれるが、これは系を部分的に分割したとき、部分系相互間の非平衝性を表すものである。
著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.51, no.467, pp.2132-2139, 1985-07-25

ネゲントロピを一般的な状況に適用できるように拡張する場合,エントロピ差でなくKullback-Leiblerの情報量によって定義すべきことを前報で述べた.本報ではこのネゲントロピと,置かれている状況下で系から取り出しうる最大仕事との関係を,例題について調べた.すなわちKullback-Leiblerの情報量によるネゲントロピと最大仕事とは,等温系においては比例し,等温系でない場合も両者の微少変化量をとれば比例する.