著者
高橋 勇 阿南 貞雄
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.348-353,392, 1974
被引用文献数
1

アトピー性皮膚炎, 慢性湿疹, 急性湿疹を有する患者および健常人より皮膚生検を行い, 蛍光抗体法により IgE 結合細胞の検索を行つた.IgE 結合細胞は検索例全例において, 真皮上層, 中層にみとめられ, 細胞膜あるいは胞体内に IgE を保有し, 種々の染色像を呈した.蛍光の強さは出現する IgE 結合細胞の数に比例するが, 血清 IgE 濃度とは相関がみられなかつた.トルイジンブルー染色により, この細胞はマスト細胞であることが確認された.そこで, 切片単位面積あたりの IgE 結合細胞および全マスト細胞数を算出しその比をみると, アトピー性皮膚炎54.2%, 慢性湿疹41.2%, 急性湿疹29.6%, 健康人では18.9%となり, アトピー性皮膚炎および慢性湿疹では IgE 結合細胞の増加がみとめられた.

言及状況

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回答します。 ただしくは、「結合組織」だと思います。なお、そのような細胞の正式名称は、「軟骨元細胞」のことだろうと思います。 用例から判断しますと、基本的に結合細胞は、何らかの抗体などと結合する細胞をさします(学術論文の場合)。 一応参考リンクを参考URLに記載します。 参考URL: http://ci.nii.ac.jp/naid/110002409464/

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