著者
藤森 勝也 鈴木 栄一 荒川 正昭
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.655-659, 1996

アトピー型喘息(ABA) 20例, 非アトピー型喘息(NABA) 15例, 肺癌(LC) 20例, 他の肺疾患(PD) 40例, 他の内科疾患(OD) 63例を対象に抗核抗体(ANA, 間接蛍光抗体法, 40倍以上を陽性とした)検出の有無を検討した. ABAでは4/20例に, NABAでは8/15例に, LCでは6/20例に, PDでは5/40例に, ODでは7/63例にANAを検出した. NABAでは, 年齢, 性別を考慮しても, 有意に自己抗体が検出された. NABAでは, 主としてリンパ球や好酸球が浸潤する慢性好酸球性気道炎症に加え, ウイルス感染などによる気道炎症も加わり, 自己抗原の暴露が起ニり, 加齢による免疫異常も影響して, 抗核抗体産生を起こしやすいのかもしれない.

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