著者
抜山 四郎 棚澤 泰
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.34, no.176, pp.1735-1748, 1931-12-01

用ふべき保温材の總量が與へられた時に、之を太い主管と細い支管とへ如何なる割合に用ふべきかを管周より熱損失が最小なるべしと云ふ條件によつて求めた。此問題は種々な場合に区別して考へねばならぬが、此處には(1)主管支管共に内部の温度一定共通の場合即蒸気管の如き場合、(2)主管支管の内部温度は夫々一定なるも共通ならざる場合即蒸気管で内部の圧力の異つた時の如き場合及(3)管内を水の如きものが流れ従つて内温が一定の法則に従つて變化する場合とを取扱つた。そして(1)の場合に對しては線圖を與へて簡単に保温材の厚さの割合を定め得る様にし、他の場合に對しても同様な手段で線圖を求め得る事を示した。

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