著者
中谷 勇
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
Crustacean Research (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.142-150, 1996
参考文献数
13
被引用文献数
4 3

アメリカザリガニProcambarus clarkiiの鉗脚に種々の形の過剰再生体を誘発した.前節の一部を側方から神経幹の1本を切断するようにU-字型に切除すると,前節の基部側と先端側それぞれの傷面から不動持と同様の構造物が向かい合って形成された.この1対の構造物は,傷の幅が相対的に広いと互いに離れており,それぞれの鈎爪と鋸歯は向かい合って形成された.この1対の構造物は,傷の幅が狭いと基部付近で融合しているが先端の方では二つに分かれるか,または全長にわたって融合した.後者の場合は,それぞれの鋸歯は背側または腹側に並列に形成されたが,鈎爪は形成されないか,または,先端に1対の鈎爪が形成されたが,鋸歯は形成されないものもあった.過剰再生体に鈎爪も鋸歯も形成されない,単一の棘状の構造物も形成されたが,これは1対の過剰再生体がより密に融合したものと考えられる.傷口から2〜3対の融合した構造物が形成された個体もあった.

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@REN_AKUA_SC @dennou319 ザリガニは再生力の強い生物なのでこういう過剰再生は稀によくある、自然スゴイ 核廃液だの陰謀だの電波ゆんゆんしてるみなさんは反省してちょ☆ https://t.co/EUDmVtc3Ua https://t.co/hI0C9L480V

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