著者
ライス エー エル
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
甲殻類の研究 (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
no.4, pp.62-70, 1971-07

ウィリアムソン(1965)はオーストラリアのニュー・サウス・ウェルスのハッキング港沖で,眼上部や甲殻背面側面に非常に長い棘をそなえたホモラ科のメガロパを採集し,このメガロパについて記述し,一応Paromola petterdi(Grant)のメガロパとした。著者はさらに1967年に,このメガロパがHomola orientalis Hendersonに属するのではないか,そして別の亜種か,または酒井(1965, pl.6, Fig.4)によって図示された非常に短かい側棘を有するメガロパと同じ種の変種であることを提案した。疑いなくウィリアムソンのと同じ種に属する第3番目のメガロパとまたHoloma orientalisの幼蟹は両方とも相模湾産で,天皇陛下の御採集品であるが,最近酒井恒博士の好意により私の手元に入った。オーストラリアの標本と異なり日本のメガロパはその付属肢を全て有し,ウィリアムソンが観察できなかった二三の細かな形態を具えている。しかしながらさらに重要なことはそれが相模湾に産するために同定に便宜を提起していることである。

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こんな論文どうですか? 相模湾産十脚類ホモラ科のメガロパと幼蟹に関する知見(ライス エー エル),1971 http://id.CiNii.jp/LT8tL
こんな論文どうですか? 相模湾産十脚類ホモラ科のメガロパと幼蟹に関する知見,1971 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002698409 ウィリアムソン(1965)はオーストラリアのニュー・サウス・ウェルスのハッキング港沖で,眼上部や甲殻背面側面に非常に長

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