著者
松岡 数充
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1974, no.94, pp.319-340_1, 1974

奈良盆地東縁部に分布する中下部中新統の藤原層群から検出された双鞭毛藻化石とアクリターカ化石14属19種(うち4新種, Diphyes latiusculus, Hystrichokolpoma elliptica, H. denticulata, Tanyosphaerdium fusiform)を記載・分類した。これらの微化石は藤原層群上部の豊田累層に多産し, その群集組成から2つに区分される。一つは豊田累層下部に認められ, 種類数・個体数ともに貧弱である。一方同累層上部では種類も多様になり, また個体数も増加する。また記載されたAreoligera senonensis, Diphyes colligerum (DEFLANDRE & COOKSON)やGonyaulacysta属, Tanyosphaeridium属, Schematophora属は, これまでヨーロッパ, 北アメリカ, オーストラリア地域の上部白亜系から古第三系に普遍的に認められており, 中新統よりの報告は, これが最初であろう。

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