著者
鈴木 信弘 白子 幸男 江原 淑夫
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.337-341, 1990-07-25
被引用文献数
5

Non-precoated indirect ELISAあるいはelectroblot ELISAを用いてウイルスを罹病葉粗汁液より検出する場合, 宿主成分との非特異反応が生じることがある。本研究では, ズッキーニ黄斑モザイクウィルス(ZYMV)感染カボチャ葉を用い, 非特異反応を抑えるための簡便な方法について検討した。健全カボチャ葉1gを10mlの抗血清希釈用緩衝液(20mM Tris-HCl, 150mM NaCl, 0.05% NaN_3, 0.05% Tween20, pH7.5)中で磨砕し, 搾汁液を5,000×gで5分間遠心した。得られた上清で未分画ZYMV抗血清を500倍希釈し, ただちに処理することによって, ZYMV検出感度を損なうことなく非特異反応をほぼ完全に除くことが可能であった。本法は他の未分画抗血清を用いる場合にも有効と考えられる。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? Non-precoated indirect ELISAおよびelectroblot ELISAによりズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)を検出する際生じる非特異反応の簡易除(鈴木信弘ほか),1990 http://id.CiNii.jp/LhPwL

収集済み URL リスト