著者
長瀬 啓介 長谷川 鎭雄
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.321-326, 1995-05-25

目的;病歴上に記録された, 気管支鏡検査前に行われた説明の現状を明らかにする。方法;筑波大学付属病院呼吸器内科診療グループで1991年4月1日より1992年3月31日に施行された気管支鏡検査例の病歴119例を調査の対象とした。病歴上の, 気管支鏡検査前に行われた検査に関する説明の記録の存否と, 目的, 手技, リスク, 代替方法に関する記録の内容を調査した。結果;説明に関する記録は全検査例の63.0%にあたる75例にみられた。目的・手技・リスクの3領域について説明が記録されていた例は, 35例であった。記録された説明項目は一定ではなかった。考察;説明の質を維持する目的では, 説明の記録率は必ずしも十分とはいえないと考えられた。記録内容の不均質を改善し説明の質を向上するために, 説明内容と記録の標準化が必要であると考えられた。

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こんな論文どうですか? 気管支鏡検査前に行われるインフォームド・コンセントの現状 : 説明内容に注目して(長瀬 啓介ほか),1995 http://id.CiNii.jp/LzW7L

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