著者
中島 敦司 万木 豊 永田 洋
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.584-589, 1994-11-01
被引用文献数
5

サザンカの開花に及ぼす初夏以降の温度の影響を調べる目的で、3年生のサザンカを6月5日から25℃に0、15、30、ならびに45日間置き、その後18℃の条件へ移動させた。この結果、25℃の期間が長くなるほど開花率が高くなった。一方、同様の日程で18℃から25℃に移動させる実験を行ったところ、10月中旬にはすべての花芽が落下し、開花はみられなかった。そして、生殖にかかわる雄ずい、雌ずいの発達は8月中旬までの積算温度と正の相関関係にあった。また、野外において、6月5日から日長を8、20時間に調節し、自然日長と比較して、開花と日長の関連について検討したところ、短日区で開花が早くなったが開花率は日長の影響を受けなかった。

言及状況

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こんな論文どうですか? 夏季の温度および日長がサザンカの開花に及ぼす影響(中島 敦司ほか),1994 http://id.CiNii.jp/L2XVL

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