- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.51, pp.43-44, 1995-09-20
ネットワーク上で提供されるサービスを利用する場合、通信の途絶や複製の存在など、分散システムに特有の事情について考慮する必要がある。しかし、この種のプログラミングはしばしば複雑になり、適切な抽象が提供されることが望ましい。OZ++は、分散オブジェクト指向プログラミング言語であるOZ++言語で記述されたプログラムをネットワーク上で実行できる環境である。OZ++のオブジェクトであるトレーディングディレクトリ(以下TDと呼ぶ)は、OZ++上のサービスを名前で検索するサービスを提供する。すなわち、TDの利用の仕組みとして、OZ++上でのサービスの利用のフレームワークが構築されている。本稿では、このTDの設計について報告する。