- 著者
-
島津 明
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.41, pp.137-138, 1990-09-04
対話理解には,音声情報の処理,形態素の解析・生成,構文の解析・生成,意味情報の導出,発話行為の認識・生成,目標の設定,などなど種々の過程が関わる.それらの過程は,適当に配置,起動,保留,停止,再起動される.一方,それらの過程は,適当な言語的・非言語的知識にアクセスし,それらに基づいて,発話情報から談話構造を,あるいは談話構造から発話情報を導くことにより進められていく.すなわち,対話理解(一般には心的理解)は種々の過程とデータとを適切に扱うことにより遂行される.この観点から,本報告は対話理解を扱う機構,Mental OSを提案する.