著者
三吉 秀夫 奥西 稔幸 阿部 ひろみ 小渕 保司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.105-106, 1992-02-24

自然言語の意味をいかなる形式に表現するかというテーマは人工知能(AI)とりわけ自然言語処理において重要なテーマであり、従来からいろいろな研究が行なわれている。代表的なものとしてはAI分野の知識表現の枠組を利用したものであり、フレーム形式、意味ネットワーク、論理形式などが挙げられる。しかしこれらの形式は意味表現の枠組はは提案するが、実際に個々の言語現象に対してどのような表現形式にすべきかという規定はしていない。また、言語に依存しない意味表現形式としてSchankの提案した概念依存モデルが挙げられる。概念依存モデルは言語の表す意味を高度に抽象した概念レベルの構造を用いて表現するものであり、特定言語への非依存性、意味表現形式の一意性という点では評価できるが、構造が非常に複雑になるうえ、カバー範囲の点で問題である。我々は規格化日本語の基づいた自然言語処理システムの開発を行なっている。本システムではアウトプットのひとつとして日本語入力の持つ意味構造を出力する。この意味構造SDG(Shared Directed Graph)と呼ばれる意味表現形式で表示されるが、できるだけ広範囲の言語現象を扱うとともに意味表現形式の一意性を保つことを目指している。またこの意味表現は人間にとっても判り易い視認性の高いものを目指している。一方、規格化日本語の側からは「語彙、構文の規格化」だけでなく、更に「意味構造の規格化」への拡張と位置付けることができる。本稿ではこのSDGによる意味表現形式で中心的な役割を担う意味表現形式について報告する。

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こんな論文どうですか? 規格化日本語に基づく付属語の意味表現,1992 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002888475 自然言語の意味を

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