著者
望月 谷州子 加藤 宣弘 関戸 一紀
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.191-192, 1992-09-28

従来、ビジネス分野におけるデータの管理では、ネットワークデータベース(NDB)が多く使用されてきた。NDBはデータ構造が、そのまま物理的状態に対応するところが多く、データ操作が手続き的であり、ユーザにとって使いにくい面が多い。それに対して、リレーショナルデータベース(RDB)は、データの独立性、モデルのわかりやすさ、データ操作の非手続き性などで、NDBに勝っているが、これまで、性能面でNDBに及ばないとされてきた。しかし、近年、RDBの性能が向上し、ビジネス分野でも用途を限定して利用する傾向にある。そのため、既にNDBで構築されたDBをRDBに移植する検討も行なわれている。NDBからRDBへのスキーマ変換は、移植後のアプリケーションの生産性、メンテナンスの容易性、移植後の拡張性などに優れた方式を採用する必要がある。一方、移植による性能低下にも十分配慮する必要がある。本稿では、2つのスキーマ変換方式による、変換後のスキーマ構造と実アプリケーションによる性能評価から、より移植に適したスキーマ変換方式を示す。

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