- 著者
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高橋 勝己
武田 保孝
村沢 靖
小森 隆三
杉野 栄二
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.45, pp.167-168, 1992-09-28
並列推論マシン『PIM/m(Parallel Inference Machine/model M)』は、第五世代コンピュータプロジェクトの一環として開発を行なったものであり、先に開発した並列推論マシンのプロトタイプである『マルチPSI』の後継機として位置付けられている。従って、PIM/mの構成が2次元格子状であることや、各要素プロセッサがCISCタイプであることなどの基本設計はマルチPSIを継承したものとなっている。しかし、PIM/mでは、要素プロセッサの性能向上やプロセッサ数の増大に対応するために、パイプライン・アーキテクチャの採用やRefuge Stackの導入といったいくつかの改良を行なっている。『CSP(Console System Processor)』は、このPIM/mの立ち上げや、異常発生時の処理、ファームウェア/ソフトウェアのデバック支援など、PIM/mの開発や運用を行なうためのシステムである。このCSPは、マルチPSIのCSPをPIM/mに合わせて改良したものである。本稿では、PIM/mのCSPにおける要素プロセッサ内部の資源アクセス方法など、PIM/mの各要素プロセッサのメンテナンスを行なう機能について報告する。