著者
竹内 晃一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.72-73, 1997-09-24

製品の使いやすさを評価するために, 評価対象製品について課題を設定し, 被験者の言動を観察するいわゆるユーザテストが行われている. このようなユーザテストでは, ユーザビリティ上の問題を発見, 改善することを主な目的としている. このユーザビリティ上の問題というのは, 様々な要素が複雑に入り組んで起こる現象であり, 単にあるボタンの名称が不適切といった単純な理由に帰することができることはまれである. うまく使えるか使えないかは, インタフェースの設計, ユーザの経験, 状況等の微妙なバランスの上に成り立っている. つまり, ユーザビリティ上の問題をより深く理解するためには, インタフェースの設計, ユーザの経験, 状況等の要素がいかに組み合わさって問題を引き起こしているのかを知る必要がある. 本稿では, インタフェースの一部を隠し, 隠されたインタフェースとその操作法を推測しながら課題を行わせるマスキング法[1]とよばれるHI評価法を紹介し, これがユーザビリティ上の問題をより深く理解する手段として有用であることを示す.

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