著者
米田 清
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, 1988-09-12

開待行列網の近似解析手法Queueing Network Analyzer(QNA)は,各ノードにおける到着間隔の分布を2次モーメントまで考慮している.その意味でQNAは,例えばネットワークの各ノードをそれぞれ独立のM/G/1とみなすよりも精密なモデルである.しかし各ノードにおける優先処理が扱えず,異なる優先度を持つジョブが網内に混在する場合の遅延時間は,そのままでは評価できない.(それに対して,例えばM/G/1の拡張であるM_1M_2/G_1G_2/1非割り込み優先は,数式解が求められている.)優先権のある待行列網の近似解法はいくつか提案されているが,ここではQNA相当のソフトウェア・パッケージだけが利用可能なとき,その枠組みの中に優先処理をはめ込むことを考える.優先度が2種類の場合について,高優先ジョブの遅延時間をQNAによって評価する.方法は,高優先ジョブのサービス時間に加えて,低優先ジョブによって高優先ジョブが受ける妨害による損失時間を考慮した,高優先ジョブのサービス終了時間を設定することによる.

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こんな論文どうですか? QNAを利用した優先処理の近似計算,1988 http://ci.nii.ac.jp/naid/110002895099 開待行列網の近似解析手法Queueing Network Analyzer(QNA)は,各ノードにおける到着間隔の分布を2次モーメント

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