著者
片岡 正光 阿部 浩久 梅澤 喜夫 保田 立二
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.697-703, 1991-11-05
被引用文献数
2 2

リポソームを用いた免疫測定にフローインジェクション/接触分析法を適用し, 抗アシアロGM_1(GA1)抗体を定量する方法を開発した.リポソームは, 糖脂質であるGA1抗原.ジバルミトイルホスファチジルコリンとコレステロールを用い, 内水層にマーカーイオンとしてモリブデン酸ナトリウムを封入して調製した.リポソーム表面で抗原/抗体/補体反応が起きるとリポソームが損傷を受けチャンネル状の穴が生じ, モリブデン酸イオンが外液に流出する.モリブデン酸イオンは過酸化水素/ヨウ化物イオン酸化還元反応の触媒として働き, その反応速度はモリブデン酸イオン濃度に比例する.反応速度はフローインジェクション法により一定時間後の反応混液中のヨウ化物イオン濃度減少に基づくイオン選択性電極の電位ピークの高さとして求めた.本法により10^3〜10^4倍希釈の抗GA1抗体を定量することが可能である.

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こんな論文どうですか? リポソームを用いる抗アシアロGM_1抗体の免疫測定へのフローインジェクション/接触分析法の応用(<特集>表面・界面・薄膜と分析化学)(片岡 正光ほか),1991 https://t.co/eXT9rudIWY
こんな論文どうですか? リポソームを用いる抗アシアロGM_1抗体の免疫測定へのフローインジェクション/接触分析法の応用(<特集>表面・界面・薄膜と分析化学)(片岡正光ほか),1991 http://id.CiNii.jp/MMSpL

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