著者
鈴木 大介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [プログラミング-言語基礎実践-]
巻号頁・発行日
vol.93, no.97, pp.37-46, 1993-10-29

ポリモルフィズム(多相)はプログラミングの柔軟性と再利用性を向上させるのに必要な道具の一つである.Stracheyは多相をparametricなものとad-hocなものに区分した.これらはプログラム言語において広く用いられているが,実際には両方の多相を備えた言語はほとんど存在しないので,プログラムの再生産性には制限が生じる.我々はparametric多相とad-hoc多相を備えたオブジェクト指向言語のための新しい枠組であるF^<&le;>-Fにsubtyping, bounded qantification, coercion, mergeの機能を追加したもの-を提案する.そして,この計算系が,簡約による合流性,型保存性,強正規性などの性質を満たすことを示す.最後に,この計算系の実際のオブジェクト指向言語へのいくつかの応用例を与える.

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