著者
二瓶 智太郎 倉田 茂昭 近藤 行成 楳本 貢三 好野 則夫 寺中 敏夫
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.104-115, 2002-03-01
被引用文献数
10

シリカ/レジン界面のポリシロキサン層の耐水性を高めるために,3-メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(3-MPS)と3- {[1'-(ペルフルオロ-5-メチルヘキシル)メチル-2'-(メタクリロイルオキシ)]エトキシ}プロピルトリメトキシシラン(MA 7 bF)のような疎水性のフルオロアルキル基と重合性基を含む新規シランカップリング剤の混合シランの処理効果を調べた.各シラン溶液の濃度は,MAnbF(n=5, 7, 9, 11)を3-MPSに対し,10, 20, 30, 50, 70, 100質量%の割合で混合したもので,2質量%エタノール溶液として調整した.それら混合シランで処理したガラス面に対するレジンの引張接着強さやガラス面に対する混合レジンモノマー(50%Bis-GMA,50% TEGDMA)の接触角を測定した.その結果,MA 5 bFはすべての処理濃度で,MA 7 bF,MA 9 bF,MA 11 bFでは10〜30質量%混合のとき,3-MPS単独処理に比べ,高い接着強さと耐水性をもつカップリング層の生成に有効であった.

言及状況

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こんな論文どうですか? 分子内にフルオロアルキル基とメタクリロイル基をもつシラカップリング剤の処理効果 : 3-メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランとの混合系の効果(二瓶智太郎ほか),2002 http://id.CiNii.jp/Mh84L

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